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⑧.折り鶴が繋ぐトルーマン元大統領の孫と被爆者による平和への扉

072.gif前の日記のつづきより;

⑥.戦死した祖父の魂と共に広島訪問&9.11から11年:
http://yukistar88.exblog.jp/18988748/

⑦.67回.広島平和祈念式典と神の光:
http://yukistar88.exblog.jp/19013684/

*2012年8月6日
広島原爆祈念日の式典と、夜の灯籠流しも生で見て感じたいと思っていました。

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式典後、夕方6時から始まる灯籠流しの申し込みをし、それまでの間、広島市内を
歩いたり、広島平和記念資料館の見学などしてついやした。
                     (市内を走る路面電車)
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*6:00pm、太田川に最初の灯籠が川に流される。

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      約1時間後の灯籠の様子・・・

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     とてもカラフルな灯籠の数々。

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    この時、空に浮かぶ黄金色に光る雲・・・

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    更に日は落ちてきて・・・情緒たっぷりに。

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   夜は夜なりの平和公園は賑やかな雰囲気に。

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スクリーンに映る女性は、米在住の被爆者である笹森恵子(しげこ)さん。
彼女は13歳で広島で被爆。その10年後の1955年、米作家故ノーマン・カズンズ氏の
尽力で25人の「原爆乙女」(Hiroshima Maidens)の一人として渡米し、ケロイド治療を
受けながら、整形外科手術は30回以上にも及び、結婚・出産を経験し、現在は米CA州
在住で、介護医療に携わっています。現在も癌が再発するなどして治療繰り返し、
アメリカでも英語で平和活動をしている被爆者の一人です。

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不謹慎かもしれないが、あちこち催しもあって、どこかお祭りモードでもあります。

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原爆による多勢の犠牲者、悲惨な出来事であったが、今でこそ穏やかに故人の冥福を祈る。そんな想いで、目に見えないスピリットに語りかけ撮影した一枚に多くのオーブが写っていた。

灯籠流しには、たくさんのスピリットが集まるということがわかりました。こんなたくさんのオーヴは、ペルーのアマンタニ島以来になります。

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 灯籠流しの列にはたくさんの人達が並んでいた。

灯籠の申し込みをしたものの、こうして灯籠を直に見て感じる、それだけ十分でした。

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その夜の日テレ系ニュース番組「NEWS ZERO」に、トルーマン元大統領の孫ダニエル氏と被爆者佐々木氏のインタビューと式典の模様が放送されました。

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櫻井さんが、広島で取材したニュース画面をアップしながら、この番組では伝えていない部分も含め、紹介します。

メディアでは伝えていないことですが、ダニエル氏は、まだ祖父が果たした役割を知らない頃の息子たちと一緒に、折り鶴の本を読んだことがあるそうで、数年前の日本の新聞記者の取材で、その話を伝えたことで、平和運動に取り組んでいる禎子さんの兄で被爆者の佐々木氏が面談を強く希望したそうです。
面談の前の2009年、二人が電話で話した時に、佐々木氏がダニエル氏に、「赦し」なる言葉を述べたその瞬間、ダニエル氏は電話の向こうで号泣されたのだそう。号泣されたのは、祖父の任務とはいえ、心のどこかに、もしや祖父自身の魂の辛苦なる想いか、心の奥に秘めた想いが解き放たれた瞬間だったのではないでしょうか。

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ダニエル氏は、「祖父を敬い、愛する心は変わりない」と公言しながらも、1945年に
祖父が下した決断が広島、長崎にどのような結果を招いたのかをきちんと理解する ことが大切であると。また、被爆者の皆さんの人生にどんな影響を与えたか理解しなくてはならないと思い来日を決意され、奥様と2人の子息(23歳、15歳)を伴っての訪問となりました。

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今回の訪日は、ダニエル氏と、もう一人アリ・ビーザー氏、彼は広島・長崎両方への原爆投下機に搭乗していた唯一の米兵の孫で、2011年8月にも広島入りしていて、今回はダニエル氏と共に広島・長崎の被爆地訪問。(ダニエル氏の右隣-手前)

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2010年5月、ダニエル氏と佐々木氏は、NYのグランド・ゼロの追悼施設にて面会し、その施設には、5羽あるサダコ鶴の最初の1羽が寄贈され、ダニエル氏も禎子ちゃんが病床で折った小さな折り鶴を手にとり、心動かされ、彼女の病床の情景を思い描いたそう。

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(原爆の子の像でサダコの兄佐々木氏と鐘を鳴らすダニエル氏) photos by 産経新聞

被爆者との対面では、「どんなことを言われても受け止める。」と覚悟し、被爆者は、ダニエル氏の今回の行動は、米国では非難されるかもしれない、それでも勇気を出して寄りそう姿勢を見せてくれた。」とダニエル氏に歩み寄り、握手をかわしたようです。051.gif

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また、ダニエル氏は広島での初日には、「二度とこのような悲しい出来事を繰り返さないためにも、 被爆者証言や現地で自分の目、耳で見聞きしたことは米国に戻ってから多くの人に伝えていくつもりです。」と繰り返しコメントされていたそうです。

今回の訪問は、国や政府でなく個人レベルでの親善・交流ですから、こうして実現できたことも奇跡といえば奇跡であり、多くの方々のサポートが運んだ導きでしょうね。

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実は式典前夜、私もダニエル氏らと同じホテルでしたので、面会するチャンスがあり、
訪日への歓迎と、広島・長崎への訪問に際し、それは素晴らしき瞬間を迎えることと信じています、とご挨拶させていただきました。

取材では立場上、険しい表情が多かったですが、なんとも優しい素顔のダニエル氏。

同行しているK子さんと。実は二人共、連日の取材でかなりのハード・スケジュール。ご家族も日本の猛暑は初体験で、汗をぬぐいながらの移動だと申しておりました。

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広島平和記念資料館を訪れる米国人の中には、記帳に、「No more Hiroshima, but remember Pearl Harbor(広島を繰り返してはならないが、真珠湾も忘れるな)」と記す者もいるそうで、佐々木氏もダニエル氏も互いに感じている、アメリカ人にあるパールハーバー、日本人にあるノーモアヒロシマという気持ちがある以上、主義主張をぶつけるだけでは、何も変わらないという思い。終戦から67年のこの和解は始まりであり、サダコ鶴とトルーマンの孫ストーリーは、これが最初のステップとして、今後の展開も見守りたく思います。

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056.gifそして、その翌月の9/22、折り鶴平和プロジェクトの3羽目のサダコ鶴がハワイの真珠湾に寄贈されることが決定したというニュースが飛び込んできました。寄贈式典は、2013年9月21日の予定です。

佐々木氏の息子祐滋氏とK子さんもその寄贈式典に出席しましたが、この橋渡しをしてくださったのもダニエル氏であり、真珠湾寄贈式典のサポーターとして、パールハーバーサダコ鶴寄贈資金活動に御尽力頂いてる方々ハワイ上院議員、日本総領事館副領事、日系団体・企業の代表や関係者が集まったそうです。残る2羽はどこへ寄贈されましょう。

*産経新聞での3羽目のサダコ鶴寄贈ニュース速報。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120923/amr12092310130001-n1.htm


*源和子さんのHP「奇跡の大使館」:http://miraclembassy.com


K子さんが、今回ダニエル氏と広島・長崎式典など10日間の同行している中で、一番心に響いた彼の言葉は、「核兵器撲滅、戦争のない世の中というスローガンの中で見出した究極のゴール、使命は戦争体験者らが互いに癒し合うこと。まだ赦せないという思いに囚われている日米の戦争体験者を引き合わせ、大きな視野と思い遣りを持って、お互いの立場や見解の違いを越え、理解し合あえ る機会を作りたい。」という、胸のうちの思いを静かに語ってくれたことだそうです。その実現のため、協力してくれる人達もどんどん集まると信じています。

*8/7、
広島を去る前に、今一度、慰霊碑へ向ってお別れをしてきました。

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072.gifまた来る日まで、さよなら広島・・・多くの平和への祈りをありがとう!

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055.gifK子さんは、今回の広島・長崎訪問への同行はボランティアで、本当にご苦労様でした。本業である彼女が勤務するNPOでの仕事、教育プログラムでのプロジェクトに、毎年、アメリカ人の特に歴史教員を引率し、広島を中心に日本国内を周る研修ツアーをしています。

その中で、日米における歴史に触れることも多く、学術書や書物に書かれている内容から、また、広島平和資料館の展示室の歴史背景でも詳しく説明してあるそうで、そんな中から簡単にまとめた第二次世界大戦に関する歴史を一部紹介します。私自身、歴史が苦手でして、今になり勉強させられております。参考にさせていただきます!

マンハッタン計画のもと、原爆投下をもとは推し進めていたのはルーズベルト大統領で、ルーズベルト大統領は、戦時中の1945年4/12の昼食前に脳卒中で死去し、副大統領
ハリー・S・トルーマンが大統領に昇格した。が、急に引き継いだトルーマンには原爆プロジェクトのことは大統領に就任するまで何にも知らされていなかったそう。

その当時、日本も原爆を開発しようとしていたことも事実。その後5月にはドイツが降伏、8月には日本が降伏して第二次世界大戦が終結する目前の死であったそうだ。

ソ連も日本降伏前に参戦しようと本土上陸していたり、戦後のソ連とのドイツの東西分配を避けたいアメリカがソ連に「急に参戦した勝戦国」として、いいところを持っていかれないようにアメリカが一国で太平洋戦争を終わらせたい焦りもあったともいわれている。

マッカーサーは、日本占領軍の棟梁として力を発揮していたが、トルーマン大統領の次期大統領の座を求めていたが、本国での支持が得られず、寂しい晩年だったとも。今も大手町の第一生命ビルに、昭和天皇が出向いた当時のマッカーサーの執務室があるそうです。

*マンハッタン計画:(英: Manhattan Project)とは、第二次世界大戦中、枢軸国の原爆開発に焦ったアメリカ・イギリス・カナダが原子爆弾開発・製造のために、科学者、技術者を総動員した計画である。計画は成功し、原子爆弾が製造され、1945年7月16日世界で初めて原爆実験を実施した。更に、広島に同年8月6日・長崎に8月9日に投下、計数10万人が犠牲になり、また戦争後の冷戦構造を生み出すきっかけともなった。


061.gifこの9月にNHKで、戦後の日本の政治、経済復興を目指した吉田茂物語「負けて、勝つ」が放送されましたね。

http://www.trend-review.net/blog/2012/09/002374.html



*戦後の日本を知るためのお薦めなる1冊:
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孫崎亨著者「戦後史の正体」:
日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者がこれまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る1冊。




061.gif各メディアでの報道:

*「トルーマン元米大統領の孫が広島」の記事(47News):
http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012080401002159.html

*サダコ鶴(被爆者)とトルーマン元米大統領の孫の対面(産経新聞):
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120815/trd12081507580002-n1.htm

*8/6 BBC ニュース(Video 動画):
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-19153321

*Yahoo.com News (ヤフー・ニュース)
http://news.yahoo.com/truman-grandson-visits-hiroshima-bomb-memorial-123905648.html

061.gif日本人は誇りを取り戻すべき:





この翌年2013年、源和子著「奇跡はつばさに乗って」(講談社)が出版され、彼女自身がこれら一連の流れを直接目撃してきた様子が書かれています。児童書なので、中学生から読むことが可能であり、世界平和へと願いを込めて、紹介したく思います。

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     茅ヶ崎の夏休みと湯島食堂の輪の会へつづく



by yukistar88 | 2012-09-26 15:24

NY在住ヒーリングセラピスト。スピリチュアル、空や旅など、好奇心旺盛なる日記を写真と共にお届けします。


by ☆Yuki