2016年も、ますます変化・変容の年であるなとつくづく感じます。
同様に気候変動も起きていますが、地球の外側にあるヴァン・アレン帯が弱っているせいもあるようです。
ヴァン・アレン帯とは、赤道上空を中心に、地球をドーナツ状にとりまく高エネルギーの粒子が多量に存在している領域で、放射線帯ともいいます。
地球のヴァン・アレン帯が弱ってくると、太陽風や紫外線、放射線以外にも宇宙から数多くの宇宙線を通過させてしまい、今迄にない雲が大きく発達したり、気温上昇や局地的な大雨や竜巻など、異常気象の発生率も高まるようです。
ここ最近の太陽光線は異常に強く感じますし、紫外線も強烈に注いでいるので、これから本格的な夏を迎えるにあたり、外出時には、日焼け止めや熱中症対策をくれぐれも心がけてくださいね。
******* 日本の旅のつづき *******
*5/22
満月の日に、成田空港からバニラエアーで、梅雨入りした奄美大島へ東京在住の従妹と飛びました。
今回の奄美行きが決まった頃、タイミングよく、NHK衛星放送”TV-Japan”で、加計呂麻島の旅番組を放送していて、行ってみたいなぁと思っていたところ、奄美大島の友人から、「加計呂麻島に行こうよ!」とお誘いが!彼女は幼少の頃に住んでいたようですが、それ以来行っていないのと、一緒に離島の自然を楽しみたい思いもあったようです。それはもう行ってよかった!観光化されていない素朴な島で大自然と触れ合う、贅沢な時間を過ごさせていただきました。
羽田空港からはJALが、成田空港からはバニラエアーが飛んでいます。料金は、バニラならJALの半分以下。
約2時間で奄美大島着。
沖縄の「めんそーれ」に対して、奄美大島は「いもーれ」!
奄美大島には30年来の友人(Mちゃん)が住んでいるので、いつか訪問したいと思っていたので、遂に念願の上陸!
東京でのOL時代の元同僚であり、当時の趣味だったスキーやサーフィン仲間でもあり、意気投合しスポーツを通じて小旅行も共にしていました。奄美大島の方言「してるっちょ」・「してからにぃ」のほんわかしたアクセントがとても新鮮で、そして温かい人柄に惹かれていました。昨年、Mちゃん夫妻が遅ればせのハネムーン?か、早めのフルムーン?でNYへ来てくれたことが、きっかけかな。
Mちゃんは、東京の企業に就職し、数年後に奄美大島出身の男性と結婚して神戸へ移住。その数年後、阪神大震災により住宅が半壊したことで、故郷である奄美大島へ戻ったUターン組なんですね。10年くらい会えない時期もありましたが、この約30年間は毎年、クリスマスとバースデーカードの交換などしていました。
Mちゃんは、空港に車で迎えに来てくれて、まず田中一村美術館へ寄りたいということで。
最終日の”「
琉球弧の祈り~前畑省三「神女誕生」シリーズ”の展示をサーと見ました。
ランチには、奄美名物”鶏飯”を。@ひさ倉
だし汁をかけて食べるお茶漬けのような&パパイアの漬物も美味しい!
ひさ倉は、庶民的な食堂でいい感じだし。
この日は、一気に奄美南端にある加計呂麻島へ渡ります。
空港から加計呂麻島行きのフェリー乗り場まで約2時間弱のドライブ。島を縦断するに、いくつもの長いトンネルを通りました。昔はトンネルがなかったので、かなり時間かかったそう。
奄美大島は鹿児島県なので、焼酎の産地だけに。
あら~、南下するにつれ、雨が激しくなってきましたけど・・・
当初は車をフェリー乗り場に駐車してフェリーに乗るはずでしたが、一日一便のカーフェリーにギリギリ間に合ったので、雨ということもあり、車ごと島へ渡ることに。結果的にそれでよかったので、そーいうこと!
約20分ほどで加計呂麻島に到着。
加計呂麻島に住むMちゃんの同級生Tさんも駆けつけてくれて、島を案内してくれました。Mちゃんも幼少の頃、4歳まで加計呂麻島に住んでいたそうで、今回は?十年ぶりかの訪問。地元だとなかなか行かないね。
ここは、「男はつらいよ、寅次郎」のロケ地でもあるのですね。
わっ、月桃花が咲いています!
月桃茶も有名ですが、なんと赤ワインの約34倍のポリフェノールを含み、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、鉄分などを含むお茶だそう。
左からMちゃん、同級生のTさんと「さんご塩工場」のオーナー、島民は皆温かいよ!
目の前の海水をポンプで吸い込み、ここで塩に精製されます。
その塩の元となる海を見に砂浜へ。
アダンの木が見事です!
綺麗な海なのでしょうが、なんせこの時は大雨!
猿の腰掛け?ならぬ、珊瑚の腰掛け⁈
ヤドカリくんや・・
綺麗な貝殻や珊瑚の欠片もたくさん落ちていました。
地元人Tさんの案内で大屯神社へ。かわいーお地蔵様も。
1185年、壇ノ浦の戦いで破れた平家の落人たちは、奄美諸島へ逃げていった。平有盛(ありもり)、平行盛(ゆきもり)、平資盛(すけもり)ら3人は、最初は喜界島へ逃げ、平有盛は奄美市名瀬浦上を制圧し居を移し、平行盛は龍郷町戸口を制圧し居を移した。平資盛は加計呂麻島の諸鈍を制圧し居を移したという。大屯神社はその平資盛を祭った神社。
ディエゴ並木があり、もう花盛りは終わっていましたが、まだまだ鮮やかでね。
ここのビーチも素朴で、野良犬が気持ちよさそうに寛いでいたり…。
普段目にすることない南国ならではの珍しい植物もたくさん!
バシャ
ご立派なガジュマルの木!
ここも「男は辛いよ、寅次郎」のロケ地だそう。
神秘的な景色も
ある漁村へ行ってみました。
透明な海水なのに、曇り空のため暗くて残念ね。
「さっき亀がいたんですけどね。」とおしえてくれたこの女性は、いわゆるIターン組で、横浜出身だそうですが、奄美大島に移住し、ラジオDJや他にも色々活動されているようです。
ここ漁村には教会があり、加計呂麻島唯一の教会のよう。
Tさんには、島を案内をしていただき、お世話になりました。ありがとうございます!
そして、民宿「ゆきむら」へ。
全てが手作りで、珊瑚のランプやオブジェも。そして、この民宿のお家もご主人が建築したという。↑趣味でですよ!!
フレンドリーな茶トラの野良猫ちゃんも登場!
この民宿には、たくさんの焼酎ボトルが壁から天井に並んでいて、しかも空じゃなく。
女将さんの手料理も美味しく、もずく酢やきびなご、金目鯛も一人1匹!初めて食べた”とびんにゃ”という貝。この他に2品追加で完食できず!!
ご主人の横にちょんと座り、もしかして狙っている?お行儀良い子でしたよ。
奄美大島の民謡をご主人の蛇味線でどうぞ!習うことなく我流だそう。
この民宿では、一日一組のお客さんしかとらないそうで、私たちは、悠々と一人一部屋で寝ることができました。
それだけ至れり尽くせりの接客とお食事なので、リピーターも多いそう。
ここの女将さんは、少し前に病気をされて、3年ほど民宿業をお休みし療養されていたそうですが、今では元気になられ、自分の将来の夢を語られていました。それは大病をしたことで、”自分の夢・生きがい”なる展望が見えてきたそうです。お世話になりました!
*5/23
この日は雨予報で、案の定、朝方激しいシャワーにみまわれましたが、少し経つと雨も止み、予定していたシーカヤック体験を。
朝一に響く鳥ちゃんたちの合唱をぜひ聴いてください!
「ピーヒョロロ~」という独特な鳴き声が、カワセミの仲間である赤翡翠(アカショウビン)。
私は飛んでいる赤翡翠を一瞬見たのですが、それはラッキーなんだそう!左の実は、パッションフルーツ。
晴天ならシュノーケリングもする予定でいましたが、とりあえず2人乗りシーカヤックを楽しみました。
ちょっと沖の方に出た時に、中くらいのサメと遭遇!インストラクターいわく、亀は見かけますがサメを見かけるのは珍しいと。あらま!
海に水中カメラを入れて撮影すると・・・。
あ~、なんて美しい珊瑚礁たち!
まるで宝石を散りばめたような・・・
それでも昔はもっと綺麗だったそう!
このすぐ先の沖は深水50mということで、そこも漕いだので、結構ドキドキ!
砂浜で貝殻拾いしたり、ちょっと休憩タイム!
奄美では拾った貝殻を玄関先に魔除けとして置いているようです。
正午頃、青空が出てきました!
青空に照らされると海の色も鮮やか!
ここの気がとてもよくて・・・なんともいえないヒーリングスポット!
ランチは、Tさんの親戚がやっているというギャラリー”かどぐち”にて。
風と波の音、そして鳥のさえずりだけが聴こえます。
ここの雰囲気をぜひ動画でお届けしたい!短過ぎる⁈ (^^;;
海を眺めながらのカウンター席での贅沢なランチ。
家庭的な定食をいただきました。ご馳走さまでした!
デザートに、手作りの濃厚ヨモギ餅もいただきました。
ここで造られている黒砂糖も販売されています。
黒砂糖ときび酢を買いました!
その向かいにある西田製糖工場の見学も。Mちゃんと一緒で、色々優遇されているような・・・。
西田さんの説明も聞きます。ご主人が逝去された後は、女手3人で頑張られているそうです。
西田製糖工場での黒糖が出来るまでの過程がわかるブログを見つけました。
http://www.setouchi-bunkaisan.com/time/28
そして、こちらでは天然さとうきび100%のきび酢も造られています。きび酢とは、さとうきびの絞り汁を醗酵させて作るお酢で、奄美諸島にしか浮遊していない特殊な酵母菌によって発酵してできるもの。特にこの貯蔵庫の環境による菌がよいらしく、ミツカン酢の社長さんもいらして、絶賛したそうです。
さりげなくコンロンカの花が美しい!
見たことない植物をたくさん見かけ、名前はその度にメモっておきましたから。^_^
さて、午後2時40分の一日1便のカーフェリーで加計呂麻島を後にします。
梅雨時期ということで、お天気は今ひとつでしたが、どこも空いていました。
ここはもう一度来たいと思っています。今度はシュノーケリングしたい、もっとのんびりしたい・・・
観光化されていない加計呂麻島には、薬草も豊富にあるそう。
しかし、毒をもっているハブは危険!草むらや山に生息し、下手すると、木の上から跳んでくる攻撃もあるそうなので、気をつけてね!
Tさんの弟さんが獲ったハブを見せていただいたけれど、写真アップはやめておきます。
のーんびり超穴場な加計呂麻島の海をご覧くださいね。
IターンもUターンも島民たちの人柄は温かく、加計呂麻島の豊富な自然と島民の変わらぬ伝統的な営みは、興味深かったです。
あまり遠くない日に再訪するかもしれませんねぇ。
最近のプッチーくん。今回は自撮りシリーズでアップだにゃ。
「③.奄美大島の自然と画家田中一村の絵画&神社巡り」へつづく
長くなりました。最後まで読んでくださって、ありがとうございます!